のんびり人生

− コ ラ ム −



第47号 「甲子園とQOL」
熱戦が繰り広げられた夏の高校野球甲子園大会も、駒大苫小牧高校の優勝で幕を閉じました。全国で話題になった高知県代表の高知高校は惜しくも1回戦で敗退しましたが、そんな甲子園大会に、はまうづ医院から2名の理学療法士がメディカルサポートに参加していることをご存知でしょうか?メディカルサポートには全国から理学療法士が参加し、投手のアイシング、救急処置、クーリングダウン、コンディショニングなど選手が安心して試合に臨めるよう健康管理に努めています。マニアな方はじっくりと試合後のベンチを覗いて下さい、見たことある人がアイシングをつけているかも・・・・。
リハビリテーションではQOL(生活の質)を向上させることが目標になります。甲子園大会では全力で野球ができること、そして勝利することが目標と言えます。場所や年齢は違っても、我々仁智会で提供されるリハビリテーションも患者・利用者の方々が充実した生活を送れるようにサポートするということは全く同じことです。スタッフ本位ではなく利用される方々が中心となるリハビリテーションが実践できるようにこれからも頑張っていきたいと思います。


はまうづ医院 リハビリ主任/町田実雄



第46号 「娘の同級生」
桜が散り、たんぽぽも綿毛となり、新緑が眩しくなりつつあります。先日はカエルを見つけ、また鳴き声とムカデに悩まされて眠れない季節が来たな、と思ったことでした。
そんな私もヘルシーケアなはりに就職して8年が過ぎ、今年は娘の同級生を新職員として迎えることとなりました。「しっかりしなければ」と思ってはいても、生まれ持った性格は変えようもありません。毎日のように天然ボケが咲きほこって皆にひんしゅくを買っている様が、いつ娘の耳に入るのやら…。
さて、入所課では、6月に101歳、8月に100歳を迎える方がおられ(とてもお元気で実際のお年には見えません)、ささやかなお祝いを予定しています。利用者の方に少しでも心地よく過ごしていただけるよう、様々な試みを行いながら、笑顔で頑張っていきたいと思います。
※お祝いの際、一芸を披露して下さる方を募集中です!


2階入所主任/小松裕子



第45号 「年の始めに思うこと」
例年に無く温かいと思ったら急に冷え込むといった正月も過ぎ、皆様如何お過ごしでしょうか。このところ季候の異変を実感として感じるこの頃です。
巷ではユニバーサルデザインという言葉を聞くようになり、また生活防臭・殺菌製品も幅広く売られています。我々の生活環境は年々自然を超越し、より安全・快適になって来ています。でも、ここで一旦立ち止まって考えてみるのも一考かと思います。
基本的には、誰でもが他の人の助けを借りずに移動出来る建物・製品、臭気を取る薬品、手近な雑菌を無くするスプレー等々は便利で素晴らしいと思います。が、ここで大事なのは我々の視点ではないでしょうか。人類という種も宇宙そして地球を取り巻く自然の一部なのです。『万物の霊長』という言葉は万物があっての霊長なのです。人類というものはそういう《あやうい》バランスの上に乗っている「裸の王様」かもしれないのです。現在のように不確定要素の多い今日、より便利・快適を追求するだけでなく、私自身を含めより謙虚に今の時代を考えなければいけないような気がします。
科学技術の発達がより混沌を生み出す現代、皆で足元を見ながら着実に歩みを進めて行こうではありませんか。

統括部長/吉本尚正



第44号 「転機」
この仁智会に就職して丸2年になりますが、このことが私にとってひとつの転機になったと思います。ここに就職しようとしていた3年前の秋、私の最も尊敬する医師から、東京勤務の誘いを受けました。少し悩みはしましたが、素直に「吉本医師の所に行こうと思っています」と伝えると、その医師は「吉本の所か、あそこだったら良い、許す」と。何を許すのかは??ではありましたが、その一言がここを選んでよかったという思いを起こさせ、また私の中で今でも自負になっています。
ところで、私の過去を振り返ってみるとこの仁智会とは面白い縁がありました。それは20歳の頃、水道工事の仕事を1年程していまして、なんとこの建物に配管工事に来ていました。同僚らが「老人ホームが出来るらしいよ」って言っていたのを今でも鮮明に覚えています。その後、看護学校を経由したりしながら今に至っています(笑)。
現在もですが、これからの超高齢化社会はニーズが複雑化、多様化し、一職種が単独で関わっていける時代ではなくなりました。いろいろな職種が協業しながら利用者をサポートしていかなければならず、私も仁智会のひとつの歯車として今まで以上のサービスを心がけていきたいと思います。

はまうづ医院/看護主任/上島祐司



第43号 「幸せになろう」
あけましておめでとうございます。さあ、今年も頑張って幸せに生きなければと思うのだが、さて、どの様に生きればよいかと考えて、ある先輩の一言葉を思い出した。
「尊徳先生の湯船のたとえ話に、ぬるい湯に入って、温かい湯を前の人々の方へ押してやるとその人たちは喜ぶし、湯は自分の方へも廻ってきて自分も温まることができる」と。
お釈迦さまも「二段呼吸」という呼吸法を教えられたそうです。息を吐く、止めて又吐く、十分吐き切ると、新鮮な空気が肺いっぱいに入りこんで来て健康に大変よい」と。健康法でもあり、よい生活法でもあります。自分のことばかり考えないで、取り込むことばかり考えないで他の人達、みんなと一緒に幸せにならなければ本当の幸せにはなれないでしょうね。
まわりの人達と、いつも笑顔で向かいあえるような毎目を送りたいですね。さあ、できるかな。頑張ってみよう。

医療法人仁智会常務理事/濱宇津和弥



第42号 「これからの楽しみ」
私、ただいま四十?才、昔からふけて見られるので自分から言うようにしています。先日も子供の靴を見ていたらお店の方に「お孫さんの靴をお探しですか?」と言われ、しばらく立ち直れませんでした。今、人生の旅路、半分に来て考えています。これまでのことやこれからのこと。
田野町の大野台地の農家に生まれ、母の苦労を身近に見ているから農家なんて絶対いやだ!都会に出てビッグになってやる!だなんて真剣に考えていました。ところが、実際には都会生活2年で逃げ帰ってきてしまったのです。帰巣性のなせる故でしようか。
青い空ときれいな空気が当たり前になって二十年、夫と米や野菜を作る生活もまんざら捨てたものじゃないかなと思うようになりました。余暇には、あてもない旅に出かけてみたり、ピアノや英語も習ってみたいし、悩みながらも仕事、子育てにもきちんと向き合っていきたい。そして、なによりもこれから先を楽しみに今を大切にしていきたいと思っています。うれしい事に、栄養課が新しくスタートして8ケ月、頼もしいスタッフに支えられゆっくりと確実に前進しています。これも楽しみのひとつかな。

ヘルシーケアなはり/栄養課 主任/島津光江



第41号 「イタドリ」
北川村に住んで6回目の春を迎えました。こちらに来てからの一番の楽しみは、山菜を食べることです。つわ、わらび、ぜんまい、イタドリ、たけのこなど、子供の頃はどちらか生言えば嫌いだったものが大好きになっています。年のせいでしょうか。
山菜を採るのも好きなので、地元のおばあさんらに場所を教えていただいて出かけるのですが、これがヘタクソでほとんど採れません。でも、人の採った跡を見つけるのは大変上手なのです。
昨春、ご家族の方から沢山イタドリをいただき2、3人で皮剥ぎをしようとすると入所している方が、「はいじゃお、はいじゃお」とたくさん来て下さいました。みんな昔のイタドリ採りのことを目を輝かせ楽しそうに話され、後日ヘルシーケアなはりの行事、春まつりのちらし寿司でいただきとてもよい時問が過ごせました。今年はたけのこ炊きたいなあ。さてと、イタドリの漢字知っていますか。「虎杖」です。時々トラになる私ですが、これが杖ではちょっと心もとないかも。

ヘルシーケアなはり/リハビリ課 課長/橋村真治



第40号 「年男・年女」
新年おめでとうございます。新しい一年の始まりに身も引き締まる想いです。
ヘルシーケアなはりも今年で12年を迎えます。これも一重に皆様方のお引き立てのおかげと心から御礼申し上げます。さらにわたくし白身、『年女』という大役を負い、今年は特別な年になりそうな予感がしています。
12歳で進学して親元を離れ、24歳で良縁に恵まれ、36歳でヘルシーケアなはりを設立しました。いずれも、私の将来が大きく変わる節目となっています。その節目ごとに新しい人との出会いとその支えを頂きながらこの年を迎えました。
世の中の価値観や、国の政策がどんどん変わり、心穏やかでない日々でありますが、皆様との出会いの一瞬一瞬を楽しみ、それをエネルギー源として今年も1年力強く進んでいきたいと思っています。
今年もご愛顧の程よろしくお願いいたします。
(年男・年女気合入ってますよ!)

ヘルシーケアなはり/施設長/吉本智子



第39号 「美容室でのいい話」
う〜ん、うっとおしい、髪でも切ってみるかと行きつけの美容院に入ってみると、お客さんは二人、話が聞こえてきます。50歳後半と見える方が、
「綺麗になった。これでまた頑張れる」
「○○さん、いつも元気じゃないですか」
「歳がいたら家の中がくろうなるき頭を柔らこうにして、服も赤いもんを着て自分で元気でおれるよう気をつけちょらね…」
まさに実践しておられる方の言葉に、美容師さんも私もうん、うんとうなづきながら聴きました。やがて
「ありがとう」
と元気よく颯爽と帰られ後にはほんわかと元気のパワーが漂っていました。
毎日毎日嫌なニュースがあふれ、公私でも落ち込むことが多いこの頃、そんな私に知り合いでもない彼女との時間は楽しいひとときでした。前向きに、元気よく、おいしい物も食べ、今日も明日も明後日も気持ちは晴れで行きたいな。

ヘルシーケアなはり/看介護部長/谷岡真智



第38号 「移り変わり」
 いきなりですが私、結構な遠距離通勤をしています。朝に夕に50キロ、1時間余の道のり。
 就職して3年余りが経ち、季節の移り変わりをピンポイントの花で感じられるようになりました。例えば八流の白いフジ。それはいいのですが、主任を命じられた今春からの時の流れは速く、去年は「またこの季節がやってきたな」と思った手結のネムノキや、十市のハスを、今年は「もうこの季節かよぉ…」と焦りも感じながら見てしまいました。きっとすぐに梛の木近くではバラが民家を覆い、下山小学校前のアロエが鮮やかに目に飛び込んでくるのでしょう(笑)。
 そんな季節の移ろいとともに工事の進んだ「ごめん・なはり線」がついに開通し、県東部に大きな変化をもたらそうとしています。私たち仁智会を取り囲む環境も、医療・介護両保険の改革・改定によるもののみならず、「サービスのあり方」そのものも時代に伴い変化しています。これら有形無形の変化や皆様の声を敏感に捉え、私どもはこれからも皆様方ひとりひとりを大切に、よりよいサービスを提供していきたいと思っています。
ヘルシーケアなはり/医事主任 蒲原 哲哉



第37号 「鍵」
 これは旅の途中で聞いた寓話です。
 夜も更けた頃、男が、我が家に向かって歩いていると、道端の街灯の下で、うつむいて何かを必死で探しているある男に出会いました。
 男は声をかけました。
「どうしたんだい?」
「家の鍵を落として家に入れなくなってしまったんだよ」
「で、落とした場所はその街灯の下なのか?」
「いいや、道の向こうの暗がりなんだけど」
「じゃあ、そこを探さなくちゃダメじゃないか!」
するとその鍵を探していた男はきょとんとしてこう答えました。
「だって暗くて見えないじゃないか!」
 暗がりの中にいる限り鍵を見つけることはできない。街灯の下でこそ鍵は見つけられるがその時には、鍵は見失われるということはありえず、探し出す必要もない。しかし、男は鍵を見つけ出せてはいない様だし…。
 この鍵を街灯の下で見つけるにはどうすればよいのだろう?…。

ヘルシーケアなはり/入所課3階主任 小松 啓司



第36号 「10年の光明」
 あけましておめでとうございます。21世紀最初の年も無事に暮れ、新世紀2年目の年がスタートしました。当「ヘルシーケアなはり」も昨年、開設10周年を迎えることが出来ました。これも皆、皆様のおかげです。
 昨今の日本の諸事情はまるで、「滝の上を滑るが如く」すごい勢いで物事が変化していきます。10年前、日本はバブルの絶頂で株価も土地も天井知らずの状態でした。それが今、こんな時世になっているとは神のみぞ知るです。その間、影になり日なたになりしてくださった利用者の方々、そのご家族、その周りの人々、等の縁の鎖がここまで私達を引っ張ってくださいました。又、施設を支えてくれたのは係わった職員の一人一人です。色々なことがありました。世界は今激変という大きな渦に飲み込まれています。その一員である日本もその真っ只中にいます。その激しく揺れる小舟の上に当施設もあるのです。これからの時代ますます変化は激しくなっていくでしょう。
 そんな中にあって一番確かな光明は人と人との信頼関係になるでしょう。今の時代それは目に見えにくくなってはいますが、確実にあるのです。それを信じ、今までの10年の皆様からの応援を糧として、次の10年をより信頼される施設として邁進する所存です。医療も福祉も最後の最後は心と心の繋がりに尽きると思います。その心のふれあいを大事にしていきたいと、職員一同初心を忘れず、出会い・ふれあいを大切にする施設を目指すつもりです。これからも御指導・御鞭撻の程よろしくお願いいたします。

医療法人仁智会/理事長 濱宇津 好子



第35号 「リハビリの秋」
 読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋となりました。私も当施設に勤務し、4回目の秋を迎えました。リハビリの理学療法という部門で、皆様と関わりを持たせてもらっていますが、秋から冬場にかけて、足、腰が痛む方、動きにくいとおっしゃる方が増えてくるように思われます。
 お話を聞いてみると、「年やきなおらん」とか「手術して切らにゃなおらん」とかよく言われます。皆様それぞれ病気の種類も違い、年齢を積み重ねていくにつれて動きにくくなると思いますが、日々の暮らしの中で今できていることを続けていきましょう。朝、目が覚め、ベッドから起き、食事をとり、トイレに行き、お話をしてと何気なく送っている日常生活には様々な動作が必要です。人間の筋力はいくら他人が手足を動かして、もんでもつきません。自分で動くことが大切です。やる気と目的意識を持って日々の暮らしの中で取り組んでもらえることが最良のリハビリと思います。
 今出来ていることが、長くできるよう、又一つでもできることが増えるように職員一同お手伝いさせていただきます。ぜひ、3階リハビリ室にもお越しください。

ヘルシーケアなはり/リハビリ課主任 竹正 哲也



第34号 「あした天気になぁれ」
 先日、面談時に「もう一回、元気になりたい」とおっしゃる方がいました。そして、地域の中で、社会性を保ちながら、自分らしく暮らしたいと望まれていました。今までの高齢の方への援助と違って、介護保険制度をもってもできない援助、新たなライフスタイルを築くための援助を望まれる方は、これからも多くなるでしょう。  介護保険制度は、今まで表に出なかった多くの方々からの要望を引き出しました。私たちは、その度に、地域に広くアンテナを張り、広い視野を持つことの大切さを知らされました。
 出会う場面はたくさんあるけれど、一つ一つ違っていて当たり前。そうして、相談にこられた方には、充実した時間を過ごしていただきたいし、社会との関わりを持ち続けていただきたい。又、その方その方にあった援助を一緒になって見つけ出していきたい。でも、どうしても前へも後ろへも進めない時があります。そんな時は、一緒に泣いて、一緒に笑ってとにかくやってみる!それでだめなら、しばらく休むもいいじゃない。きっといい顔が見えるはずです。
 そう、ワタクシ、釣井にとっては、これがこの仕事の醍醐味です。

ヘルシーケアなはり/相談課主任 釣井 民子



第33号 「私の辞書にネタ切れの文字はない」
 皆様こんにちは。行事ではいつでも「受けるネタ」を考え、目立とうと必死の松岡です。
 さて、今年はどんなネタにしようかと毎晩、布団の中で考えております。考えるネタは、いつも笑いをとることばかり。時には真剣にお芝居などにも取り組みたいと思うけれど、どうしても最終的にはお笑い系に走っていってしまいます。こんな行事のネタばかり考えてヘルシーケアなはりに就職して10年になります。10年を一節目と考え、ステップアップしていくぞという気持ちは人より倍はあると思っています。しかし、振り返ると私に、そしてヘルシーケアなはりに何が残せただろう?と自問自答しますにやっぱり行事のことしか思い浮かびません。きっと私は、ここの行事がなくなると廃人になるんじゃなかろうかと思います。
 行事で自分を売り、通所リハビリを売り、皆様に笑って頂きたいということが、日頃のケアにそのまま結びついていっているように思います。いつまでも、笑いの絶えないエネルギッシュな温かいケアを提供させてください。そして、皆様のご満足が満点になるように一歩ずつ前進していくことをお約束いたします。

ヘルシーケアなはり/通所課主任 松岡 由美



第32号 「2001年のご挨拶」
 明けましておめでとうございます。記念すべき新世紀を、皆様晴れがましい気持ちでお迎えのことと思います。
 “ヘルシーケアなはり”も皆様と共に新しい一歩を踏み出すことが出来ました。これも一重に皆様のおかげと心から感謝致しております。
 毎年嬉々として年を重ねてまいりました。子供のころには「2001年宇宙の旅」の宇宙旅行とスマートな生活を夢見、「鉄腕アトム」のロボットやエアカーと暮らす快適な日常に憧れたことでした。ところが、現実に21世紀になってみると、町はゴミであふれ、人々は日常の生活に追いまくられているように感じます。
 わたしたちは「物の豊かさが人を豊かにする」と信じ、ひたすら黙々と歩いてきたのではないでしょうか?夢を語り、ありたい姿をめざしていく…その時に「物質的な豊かさ」と「心の豊かさ」をはっきり区別して自覚することが新世紀のキーワードではないかと思います。人はそれぞれ「大切なもの」「心のよりどころ」を持っています。そして自分自身も、ともに暮らす者も、互いに豊かな感性を持って大切にし合いたいものです。
 「豊かな心」をめざして新しい百年、皆様とともに手を携えて進んでいきたいと思います。なおいっそうのご支援、ご愛顧のほどよろしくお願い致します。

ヘルシーケアなはり/施設長 吉本 智子



第31号 「イチゴの魔法」
 この仕事(介護)は大変、けど大変の中には「感動」もたっぷりつまっています。
 就職して1年ぐらい過ぎたある日、利用者の方がまさかの転倒。治療の為、入院した後に再びヘルシーケアなはりに入所されました。それは、食べることを忘れての再会でした。
 その日から毎日、一口でも食べていただきたい一心での試行錯誤が続きました。でも、その甲斐もなく食べていただけない日が続きました。
 ある日、ご家族からの心をくだいた差し入れ。ご家族のやさしい言葉を添えてお母さんの手のひらにそっと置かれたのが、真っ赤なイチゴ。すると… じぃっと見つめていたかと思うとその手が口元へ。一口食べ、うれしそうな顔。そして、ご家族のうれしそうな表情。
 「やっぱり 大好物やったね」とぽつりとつぶやく。
 その瞬間、私は全身の力がぬけ、ご家族の絆を教えて頂きました。この仕事の魅力は、家族の愛情・絆を目の当たりに感じさせてくれる。だから、がんばっています。
 また、新しい感動を求めて … これからも。

ヘルシーケアなはり/入所課主任(3階) 北川 香里



第30号 「ギャップを前向きに」
 四月より入所課主任(二階)となりました。約半年ほど支援センターに出向して、在宅で生活されている方や介護されている方々のお話を聞いたり、ご自宅で高齢者の方や障害を持った方を介護されている様子を見せていただき、安心して介護休暇が取れる、安心して利用できる施設の必要性を実感していました。
 そして、施設の勤務となりはや三ヶ月が過ぎようとしていますが、在宅部門で感じた施設のあり方と、実際現場ではたらく現実とのギャップに直面しています。それでも、もう一度在宅生活をするためには、施設とは限りなく家庭に近づいてほしいというのが、ご家族や利用者の希望であると考えています。そのために、利用してくださる皆様が生活しやすい環境とは何かもう一度見直して行こうと思っています。

 職員一同、今年の目標は
 「私達はお客様のために、
    お客さまは私たちのために」
です。

ヘルシーケアなはり/入所課主任(2階) 森口 佳奈



第29号 「東天の月」
 ある朝の出勤途中。赤でもないピンクでもない橙色でもない、茜色とでも言うのかアカーく染まった東天にポッカリと浮かんだ目玉焼き、じゃあなかった黄色い月。あまりにもきれいだったのでつい見惚れてしまいハンドルの手を止めた。ファンタスティックな絵本の一ページを見るかのような心にしみいるその情景を忘れることができない。
 ここに通い始めた当時はとにかく遠かった。土佐山田町までの帰り道、なぜかいつも安芸を過ぎた矢流あたりで眠たくなり、こらえきれなくて琴ヶ浜に車を止めて休んだことも度々だった。いつまで続くろうかと自分以上にまわりのものが心配して・・・興味津々。そんなフットライトを背に、前からはいっつもたまらんほど眩しくサンスポットを浴びながら通い、はや十年目を迎えようとしている。気持ちの暖かい友人は「結構、長続きするもんじゃねや」と冷やかしてくれる。
 もちろん、いたらない私が今まで何とかやってこられたのは言うまでもなく施設長を始め職員、利用者の方々に支えられ助けて頂いたからこそである。しかし、冒頭にあるような通勤途中に見る二日と同じ日がない変転する自然の風景が元気づけ勇気づけてくれたことも確かである。それからというもの、今では楽しみに変わった。
 一つの出会いから、次の出会いが生まれる。これからも人、自然との出会いを大切に、価値あるものにしていきたい。

ヘルシーケアなはり/事務主任 五百蔵 孝



第28号 「2000年のご挨拶」
 明けましておめでとうございます。
 2000年という記念すべき年を、皆様晴れがましい気持ちでお迎えのことと思います。
 “ヘルシーケアなはり”も皆様と共に新しい一歩を踏み出すことが出来ました。これも一重に皆様のおかげと心から感謝致しております。

 新千年の今年、わたくしたちは運営方針を“お客様に満足していただく”“リハビリテーションを地域の中でがんばる”“サービスの中身を知っていただく”としました。その具体化のひとつが現在建築中の診療所(浜宇津医院を新築移転)です。
 医療的なサービスの充実を図り、施設内のみでなく在宅サービスをされるときにもお客様に安心していただけるサービスを行っていきたいと思っています。とくに“リハビリテーション”は現在の入所・通所・訪問看護のリハビリテーションに診療所への通院・入院のサービス機能が加わることで、幅広い年齢層の方に、ご要望にあったリハビリテーションを選んでいただけると思います。そして現在ご利用頂いているケアサービスの内容を知っていただき、さらに生活の中で“あったらうれしいサービス”をお客様とともに創り出していくことも必要と考えています。
 各部門の職員一同、新しい一歩に気持ちを引き締めて参りたいと思います。
 なおいっそうのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

ヘルシーケアなはり/施設長 吉本 智子



第27号 「衣食足りて」
 2000年まで後100日を切り、人類は2000年の西暦を迎えようとしています。
 翻って考えてみれば、日本もバブル崩壊による不況、拝金主義的な犯罪の増加、刹那主義の台頭で、国中が嵐の中の葉のように右に左に揺れ動いています。
 こう言う時に何が一番求められ、また必要なのでしょうか?それはやはり人と人をつなぐ確かさではないでしょうか。日本の歴史上最も物質的に恵まれている時代に住んでいると思われる現在、あまりにも物質の豊かさの影で心の豊かさがおろそかになっているのではないでしょうか。もちろん「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。無理に物質の便利さ、気持ち良さを否定するのではなく、節操を持って接することがこれからの時代において人の幸・不幸を決める大きなポイントになるのではないでしょうか。
 我々の「ヘルシーケアなはり」も皆様のおかげで開所以来満8年を迎えることが出来ました。来年度からは新たに診療所を併設して、より一層のサービスの充実を計っていく所存であります。また、職員一同初心に返り、心と心の結びつきを一番大事にしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

ヘルシーケアなはり/統括部長 吉本 尚正



第26号 「心づかい」
 私達ヘルシーケアなはりは、進んでは立ち止まり、また進んでは立ち止まりを繰り返しながら、早八年が経ちました。そして今、また立ち止まり新しい目標を持って、自分たちを見つめ直しています。
 その目標の一つが「接遇」についてです。ある講演で「接遇とは、相手の心を開く機能である」と言われました。私達は毎日、たくさんの方とのつながりの中で様々な場面に出会い、その対応の難しさにしりごみすることもあります。でもそんな時こそ大切なのが、相手の立場に立ってものを見る事、考える事、そして行動することでしょう。
 笑顔や丁重な言葉遣い、美しい立ち振舞いができたとしても心がこもっていなければ、相手は心を開いてくれません。では、相手に対する思いやりの心があればどうでしょうか。言葉や表情は、自然と心についてきます。そして様々な気づきが生まれ、相手を理解し、その場にふさわしい対応、心づかいができるようになってくるでしょう。
 ちょっとした心づかいの積み重ねが信頼につながり、相手の心を開いてゆく、そんな温かい接遇を目指して、一歩一歩進んで行きたいと思います。

ヘルシーケアなはり/事務主任 浜渦 恵



第25号 「春の声」
 四月。先日仕事が休みで、家族と毎年恒例の“タラの芽”採りに近くの山へ出かけました。山桜はすでに満開を過ぎていましたが、木々は新芽を吹き、お目当ての“タラの芽”を収穫し、その夜は、早速天ぷらにして春を味わいました。
 春と言えば、卒業、進学、異動と節目の季節でもあります。私達の施設でも、人事異動がありました。各部署、各スタッフは施設の理念(3C)に基づき、一年間の目標を掲げ、取り組みを開始します。
 私個人の目標としては、施設を利用してくださる皆様との関わりの中で、どれだけ満足していただけるか常に忘れないよう心がけ、皆様の声を大事にして、とりわけ辛口のご意見に耳を傾け、ここに来ると“心がほっとする”と言っていただけるようなケアサービス、施設作りに取り組んでいきたいと思っています。

ヘルシーケアなはり/入所主任 安岡 美智子


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